新型コロナが夫婦関係に与える影響

数日前に我が家のギスギスについて、SNSに投稿しました。

Facebookでは「うちもうちも!」という声が多数寄せられ、
あらためて各家庭が今回の件でピリピリしていることを感じました。


夫婦の関係性コーチングでは
「夫婦というチームの中にどんな声があって、何が起きているのか」
ということを見ていきます。

すると、チームの当事者ではない存在から影響を受けて、
チームの雰囲気が微妙な感じになっている例がたくさんあります。

たとえば、
・パートナーの親が子育てについて口を出してくるので夫婦間がギスギスしてきた
・パートナーの職場の上司がワークライフバランスに理解がなく、
早く帰宅したり、飲み会を断ったりすると嫌みを言われるため、ワンオペが改善しにくい

これらは「チームメンバーではない人」がチームに対して影響を与えているわかりやすい例です。


関係性のコーチングでは、
この「チームの外にいるのに影響を与える存在」を「ゴースト」と呼んでいます。
姿は見えないのに影響を受けるからですね。

さて、ゴーストはその家庭固有の影響元ですが、
もっと社会に対して広く大きく長く影響を与える「タイムスピリット」という存在があります。

これは、風習や価値観、事件や出来事であることが多いです。

たとえば、
・男は外で働き、女は家で家事や育児をすべきという性別役割分担
・子どもは3歳までは母親のそばで育てるべきという3歳児神話
・「結婚したら女性が姓を変えるのが普通」という考え方
・「異性愛以外は不自然」という反LGBTの考え方

…こういったものは広く社会を覆っており、多くの家庭に影響を与えています。


3.11もまさしくタイムスピリットとして各家庭に大きく影響を与えましたよね。

そして今回の新型コロナ。
恐らく多くのご家庭で「穏やか」とは違う雰囲気になりつつあるのではないでしょうか。


さて、この不穏な空気感を減らすために何をしたらいいのでしょう。

それは、以下の3つです。

(1)「影響を与えている存在はチームの外にある。
私たちはチームとして、この問題に取り組むことができる。」
という合意形成を行うこと

(2)タイムスピリットそのものを消すことができなくても、
自分たちができることに注力すること

(3)タイムスピリットの影響下にあることを時々思い出して、
意識的にチームの雰囲気をポジティブなものに変える工夫をすること

ただし、それは「自分が我慢をすればいいんだ」とは違いますので注意してくださいね。

「相手が折れるか、自分が折れるか。そんな二者択一、真のパートナーシップじゃない。」
という名言を生み出したクライアントさんがいました。
自分の願い、相手の願いを二人が共有しつつ、
チームとして協力し合えないかを探るわけです。

今はご自身もパートナーも神経質になっていると思います。

それぞれが自分の意見や考えを正しいと主張しがちですが、
話し合うべきは
「チームとして私たちは何を守りたいか」
「そのために何をしていくか」。

もしも論点がずれて「あなたの考え方はおかしい!」論争になってしまったら、
その際は、一度深呼吸して、「優しく」「ゆっくりとした口調で」論点に戻しましょう。
(我が家も絶賛実行中です。)


最後になりましたが、感染された方々の一日も早いご回復をお祈りいたします。
そして、この流行が早く収束しますように。

※こんな過去記事も書いています。ご参考まで。
「いくら子供が病気とはいえ、私ばっかり休むの、おかしくない?」

誰も教えてくれなかった「夫婦関係を良くする秘訣」

「パートナーとの関係をどうにかしたいけれど何から始めたらいいか分からない」

「話し合おうとすると余計ケンカになる」

そんなあなたに役立つ情報を無料メールマガジンでお届けしています。

これまで10年以上にわたり、実際にご相談を通して浮かび上がってきた「夫婦のすれ違いポイント」や、関係改善のアドバイスなど、ブログには掲載していない具体的な事例やメルマガ限定コンテンツなどを配信しています。

  • よくある「ボタンの掛け違い例」
  • パートナーシップを改善するために何から始めるか
  • 夫婦関係を良好に保つコツ
  • 私と夫とのリアルな体験談
  • 良い関係を構築するメルマガ会員限定ツール(無料)

等をお届け。「夫婦関係を良くしたい!」と思っている、そんなあなたにおススメです。ぜひご登録ください。