夫婦の意見の対立が“わかり合う”に変わるまで



「何でこんな当たり前のことが通じないんだろう…?」

夫婦間で意見が食い違ったとき、
そんなふうに思ったことはありませんか?

・難しい話じゃないのに
・相手はどうして分かってくれないのか
・言わないと動いてくれないのはなぜ?

今回はそんな「わかってもらえない苦しさ」の裏側にある、
夫婦それぞれの「当たり前」の違いについてのお話です。

そして、そこからどうやって理解し合い、
協力できる関係へと進んでいけるのか──

実際の事例をもとに、関係性の改善方法をお伝えします。

「自分が正しい」「相手が間違っている」にはまり込むとき

パートナーが自分の考えを理解してくれないとき、
私たちはついイライラしてしまいます。

「なんでこんな当然のことが伝わらないの?」
「普通はこうするでしょ?」
「こっちは頑張ってるのに、なんで動いてくれないの?」

でも実はその前提となっているのが、
「自分の考えが正しい」という無意識の思い込みです。

過去に私がコーチングを担当した下記のご夫婦のケースでも、これが対立の要因でした。
(守秘義務のため、少しだけ内容を脚色しています。)

そのご夫婦には小さいお子さんと赤ちゃんがいらして、
家の中はおもちゃや食べ物のカスで汚れがちでした。

妻は、家の散らかり具合に強いストレスを感じていました。

しかし、子どもたちが部屋にいる状態では満足に掃除ができないので
「休みの日は子どもたちを外に連れ出して欲しい」と夫に懇願しますが
夫はいつも面倒くさそうな顔をすると言います。

妻「こんなに部屋が汚いのに、夫は何もしないし、いつも受け身なんです。
せめて子どもたちを見ていてくれたら、その間に掃除できるのに
それも言わないとやってくれません」

夫「妻は気にしすぎなんです、毎週来客があるわけでもないのに。神経質だと思います」

同じ光景を見ているのに、
二人の受け止め方はまったく違っていました

コーチングの中で、お二人それぞれの声を掘り下げていくと、
この感じ方や考え方の違いには、
それぞれの「原体験」が強く影響していることがわかりました。

妻は、幼少期から母親に厳しく育てられ、
特に、部屋が汚いと、そのことを強くとがめられ、「掃除しろ」と言われ続けてきたこと。
そして、今でも、部屋が汚いと、「自分はやるべきことをやっていない」と罪悪感を感じてしまうこと。

一方、夫は男三人兄弟で、家の中はいつも散らかっており、
そのことについて親から何かを言われることはなかったということ。

つまり、お互いが「当たり前」と思っていた感覚の背景には、
それぞれの家庭環境や親からの影響があったのです。

このことが明らかになったとき、
自分が当たり前だと思っていたことが
パートナーにとっては当たり前ではなかったことに
お二人とも軽いショックを受けていました。

妻さんは「確かに夫の生きてきた環境からしたら、部屋が汚くても平気かもしれない」と納得し、

夫さんは「気にしすぎだと思っていたけれど、お母さんの影響だなんて」と驚いた様子でした。

正しさを主張するより、背景に耳を傾ける

このケースが示しているのは、
「自分が正しい、相手が間違っている」では前に進まないということ。

大切なのは、
「なぜパートナーがその感じ方、考え方を持っているのか?」
という背景に興味を持つことです。

人の感じ方や考え方、そして行動のクセは、多くの場合、
育ってきた家庭環境や過去の経験の積み重ねから作られています。

それを知らずに表面的な言動だけで判断してしまうと、
誤解やすれ違いはどんどん深まってしまいます。

コーチングでは、
「なぜ部屋の散らかりが気になるのか」
「それがその人にとって、どうしてそこまで重要なのか」
といった「表面的な要求の奥にある、感情や価値観」に目を向けていきます。

  • 部屋が散らかっていると落ち着かない
  • ちゃんとできていない自分を責めてしまう
  • ダメな人間のレッテルを貼られてしまう……

こういった言語化されていない思いを共有できたとき、
お互いの理解は一気に深まります。

最終的にこのご夫婦は、
お互いの「当たり前」が異なるということがわかった上で、
「家事や育児が自分にとってどのような意味を持つものなのか」を中心に、価値観についての共有が行われ、
さらに掃除の頻度や家事育児の分担など、二人が思う「ちょうどいい」を見つけていきました。

対立は、お互いをより深く知るチャンス

日々の生活の中で、夫婦の考え方や感じ方が違うのは当然のことです。

大切なのは、違いが見つかったときに「どちらが正しいか」を争うのではなく、
「なぜそう感じるのか」を聴き合うことです。

わかってくれない…と思う前に、
「あなたのことを理解したいから教えてほしいのだけど、
どうしてこのことがあなたにとって大切なのかな?」と聞いてみる。
そして、自分でも深く考えてみる。

その繰り返しで関係性が大きく変わっていきます。



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