夫婦の話し合いがいつも平行線…それには理由があります

夫婦やカップル間の対立、こんなことはありませんか?
- どちらも「自分は正しい」と主張して平行線のまま終わる
- 話せば話すほど、相手が自分を理解してくれていないと感じる
- 「どうしたら自分が間違ってるってわかってくれるの?」と解決策を求めたくなる
実はこうしたすれ違いの多くは、「部分的な真実」を主張しあってぶつかっていることに原因があります。
この記事では、なぜ夫婦の言い分が食い違うのか、その根本原因と、どうすればそこから抜け出せるのかについて解説します。
「どちらの主張も正しい。でも…」
私が夫婦関係のコーチングやセミナーでいつも最初にお伝えするのは、この言葉です。
「一人ひとりの言い分は正しい。けれど、どちらも一部だけ正しい。」
この言葉をより深く理解するために、ある有名な寓話をご紹介しましょう。
「群盲、象を評す」──見えている世界は“ほんの一部”
ある日、目の見えない人たちが森で象に出会います。
一人は象の足を触って「象は太い木のようだ」と言いました。
別の一人は耳を触り「象は大きなうちわのようだ」と。
また別の一人は鼻に触れて「象は蛇みたいだ」と言いました。
どの人も、自分が触れた“象の一部”を根拠に「真実だ」と信じて語ります。
しかし、すべてを把握して伝えている人はいません。
私たちの人間関係でもこれとよく似たことが起きているのではないでしょうか。
この話が教えてくれるのは、
人は誰しも、自分の立場から見えたことを「全体の真実」と思い込んでしまいやすい
ということです。
もう少し言うと、
自分の立場から見えていないことは「存在しないもの」として扱ってしまう
ということです。
「あなたの言っていることはおかしい」
「なんでそういう言い方になるの?」
夫婦の言い分がぶつかり、いつも平行線になるのも、まさにこの構造とよく似ています。
夫婦の言い分が食い違うのは、視点が違うから
夫:「週末は子どもとできるだけ過ごすようにしてるし、食事も一緒に作るようにしてるよ」
妻:「それは本当に助かってる。でも私は、毎日の積み重ねのなかで感じている“見えない負担”を、もっと分かち合えたらと思ってるの」
こうしたやりとりは、どちらか一方が正しくて、もう一方が間違っているわけではありません。
夫は「これだけやっている」という自負があり、
妻は「そもそもの捉え方がズレている」と感じている。
どちらも、「自分の立場からは“確かな事実”」です。
すれ違いの夫婦が気づいていない、“自分が正しい”という落とし穴
夫婦で意見が対立したとき、つい
「どっちが正しいか?」
「どっちが悪いか?」
という“裁判モード”になりがちです。
けれど、ここで大切なのは
「どっちが間違ってるか」ではなく「お互いに見えていない部分がある」と気づくこと
です。
自分の視点に固執すればするほど、相手の話が「的外れ」に聞こえ、感情的になりやすくなります。
そして、自分の正しさだけを押し通せば、相手は「無視された」「わかってもらえない」と感じてしまいます。
大切なのは、
「私はこう感じた。あなたにはどう見えていた?」
と考え、聞いてみることです。
では、どうすればいい?3つの視点転換
- 「勝ち負け」ではなく「理解」を優先する
→ 相手の言葉に「それは違う」ではなく「そう思ったんだね」と一旦受け止める。 - 主語を「私たち」にする
→ 「私の考え VS あなたの考え」から「私たちはどうしたい?」にシフトする。 - 「正しい/間違っている」ではなく「背景の違い」を探る
→ なぜそう思ったのか? どんな価値観や経験があるのかに耳を傾ける。
「どちらかだけが正しい」関係ではなく、どちらの声も「私たち夫婦の一部である」という視点を持てたとき、夫婦の対話はぐっと深まり、争いの回数も減っていきます。
夫婦というチームの中にどんな声や視点があるのか。
まずは、相手と意見や感じ方が食い違ったときに「私には全体が見えているのか?」と自問自答することから始めてみてくださいね。
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