「お前が悪い」「あなたが悪い」じゃ何もわからない
夫婦げんかを収めるためには、お互いの気持ちや願い、そしてその願いがどれほど重要かを共有することが大切です。
自分の願いを軽んじられたと感じるケース
例えば、以下のような状況を考えてみましょう。
妻が週末に興味のあるセミナーに参加するため、前もって夫にその日の子どもの世話をお願いしていた。
しかし直前になって夫から『出社しなければならない』とだけLINEで伝えられ、その理由を尋ねても『仕事だから仕方がない』の一点張りで取り付く島もない。
この場合、次の点について共有することが大切です。
- 妻と夫が、それぞれこの状況でどんな気持ちを抱いているのか。
- 妻のセミナー参加や夫の休日出勤について、それぞれがその選択をしたのはなぜか。背後にどのような願いがあるのか。
- その願いは、本人にとってどれだけ重要なことなのか
夫婦であっても違う人格ですから、ある事象について同じように感じ、同じように判断するとは限りません。
ですので、それぞれがこの選択をするに至った背後(自分の内側の気持ちや希望、考え)を共有しなければ、お互いが何を大事にしてこの選択をしたのかはわからないままです。
そして、ただ「相手が思うように動かない」「協力してくれない」「自分を軽んじている」というすれ違いの感覚だけが残ります。
逆に、上記の内容を共有することで、「二人がどのように協力しあったら共に幸せに暮らしていけるか」の解決策を見つけることができます。
過去の「傷」が刺激されたケース
時には、「願い」が叶わないことよりも、過去の傷が原因で対立が生じることがあります。
このような場合には、どのように傷ができたのか、その背景を共有することが重要です。
例えば、「妻が子どもに対して感情的に大声をあげることを、夫が不快に感じている」というケースを考えましょう。
話を掘り下げてみると、夫の子ども時代に実の母親が感情的になり、誰もそれを止められず、ただ耐えるしかなかったという経験が出てくることがあります。
この場合も、気持ちや願い、そして傷の痛みを共有し、その重要性を二人が認識して、今後はどのように協力していけるか話し合うことが大切です。
自分の気持ちを私メッセージでシンプルに伝える
こうしたステップを聞くと、「それができるなら苦労しないよ!」と思うかもしれません。
特に、「相手を責めずに、自分の気持ちだけをシンプルに述べる」のが難しいと感じる人は多いと思います。
よく使われがちな表現には、次のようなものがあります。
- 「なんで〇〇するの?」
- 「どうして△△してくれないの?」
- 「お前が悪い」「あなたが悪い」
これらは「あなたメッセージ」と呼ばれるものですが、相手を非難しやすい言い方です。
もし「相手のせいで自分の願いが叶わなかった」と感じたら、一度自分の内側に目を向けてみましょう。
- 自分は今、どんな気持ちなのか?(驚いている?怒っている?悲しんでいる?寂しい?孤独?etc.)
- 何に傷ついたのか?
- 自分が本当に必要としていたものは何だったのか?
- そのために、他に何ができるのか?
これらを整理したうえで、「私メッセージ」(自分を主語にした話し方)で、相手を責めずに自分の気持ちを伝えてみましょう。
パートナーが気持ちを言葉にするのが苦手な場合
パートナーが自分の気持ちを表現するのが苦手な場合は、あなたが冷静に、そして穏やかにサポートしてあげることが大切です。
その際、相手が「何を言っても自分は責められない」と安心できるような、安全な環境を整えることが重要です。
つまり、サポートする側の自己管理が鍵となります。
二人では安全に話し合えない場合
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