【コロナ離婚】放送でお伝えしたかったこと

3月13日(金)放送のTBSテレビ『グッとラック!』で
「コロナ離婚」の特集が放送される予定でしたが、
アメリカをはじめ諸外国でのコロナウィルス感染拡大に伴い番組内容が変更され、
特集がまるまるカットされてしまいました。

私のインタビューを楽しみにしてくださっていた方には大変申し訳なく思います。

ウィルスに関する状況は予断を許しませんし、
長期化する様子もうかがえます。
各ご家庭の苦しい状況も耳に入ってきています。

そこで、インタビューでお話しした内容をこちらでも公開したいと思います。

ぜひ先日の記事『新型コロナが夫婦関係に与える影響』とあわせてお読みください。

1.コロナウィルス感染防止対策等によって夫婦関係に起きていること

夫婦間の認識や価値観の違いが明らかになり、
険悪な状態になりやすくなっています。

大きな理由は以下の2つです。


<理由1>

安全、健康、働くこと、お金、アイデンティティなど、
人々が生きる上で重要な要素に関することを、
「緊急に決断し、行動しなければならない」状況です。

これらは、人の価値観に直結する要素が多く、
「こだわり」や「譲れないポイント」が多く含まれています。

また、これまでの解決できていない夫婦間の問題
(性別役割分担や価値観、政治観の違いなど)と芋づる式になっており、
地雷の真上で今後の対策を議論するような状態とも言えます。

例えば、
・共働き家庭で、休校中の子どもをどちらが面倒を見るか
 → 性別役割分担、職位や賃金の男女不平等問題

・トイレットペーパーが入手困難になっていることについての危機意識の違い
 → 名もなき家事問題

・「もう小学生なんだからひとりで留守番させて大丈夫だろ?自分だってそうしてた」
 → 事件や事故への関心度や子供の成育状況把握の相違

・自宅でリモートワークしている夫のために外へ働きに行く妻がお昼ご飯を作り置きし、負担増
 → 性別役割分担

・使用済みマスクをテーブルの上に置きっぱなしにして何度注意してもやめない

・ 手洗いうがいだけでなく帰宅直後のシャワーや持ち物のアルコール消毒を毎度要求される
 →どちらも危機管理意識の相違


<理由2>

感染拡大や経済、学業への影響など、
不確定な不安要素ばかりで人々にストレスが溜まっている状態です。

また、家にこもりがちで、気分転換の手段も限られています。

このため、気持ちに余裕がなく、ちょっとしたことでも感情的になり衝突しやすい状況です。

2.どのように対処したらよいのか


(1)今は非常事態であり、ストレスによって自分も家族もピリピリしています。
「悪いのはパートナー」と決めつけず、「きっとコロナのせい」と一旦仮置きしてみてください。


(2)「自分が正しい、相手が間違っている」という立場を取りたくなりますが、
全体から見ると、どちらも1つの側面を語っているに過ぎません。
(詳しくはブログ『夫の言い分と妻の言い分が異なったら』参照)

お互いの意見を尊重しつつ、落としどころを見つけます。
(「落としどころを見つける」のは、どちらか一方が我慢するのとは違うので注意。) 

(3)「影響を与えている存在(コロナウィルス)は、私たち夫婦というチームの外にいる。
私たちはチームとしてこの問題に取り組むことができる」という合意形成を行ってください。
(詳しくは『新型コロナが夫婦関係に与える影響』参照)


(4)意識的にチームの雰囲気をポジティブなものに変える工夫をしましょう。


(5)自分のストレスを軽減させる手段をいくつか確保しましょう。
(音楽を聴く、アロマを焚く、ストレッチをする、おしゃべりをする、好きな動画を見て笑う等)


 夫婦間で起きる問題の69%は、
解決できず永続的になることが研究により判明しています。
どんな相手と結婚しても相いれない部分はかなりの確率で生じるということです。

そもそも「結婚生活」とはそのような特徴を持っており、
今回の非常事態では問題が顕著化しやすいということです。
過度に相手や自分を責めないでくださいね。

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