自分を認める力が無いと夫婦関係に起こること

実は、私は以前、
自分で自分を認めることができない人でした。

「自分で自分を認める」力がないと、
自分自身が生きにくくなるだけでなく、
夫婦関係にも大きな影響を及ぼします。

自分で自分を認めることができないと、何をやっても自分を低く評価します。

頑張ったことがあっても、
「私なんて頑張っているうちに入らない。みんなはもっと頑張っている。」と
自分の頑張りを過小評価しますし、

うまくいったことがあっても、
「これはまぐれだ。次はうまくいくとは限らない」と
これまた自分の実力を無かったことにしてしまいます。

自分で自分を認めることができないので、
自分の存在価値を、誰かに認めてもらうことで確かめようとします。

「他者より優れなければ」
「いい成績を残さなければ」
「誰かの役に立たなければ」

そのような気持ちで、何とか周りに認めてもらおうとします。

しかし、他者は自分の願うタイミングで褒めてくれるわけではありませんし、
「自分が努力をやめてしまったら承認は得られない」という恐怖感から、
ずっとずっと頑張り続けなければならなくなります。
つまり、いつまで経っても承認欲求の渇きが癒えることはないのです。

このような状態に、さらに「子育て」が加わったとき、
私は完全に壁にぶつかってしまいました。

子育ては「成果を出す」のとは程遠い行為であり、
自分の思う通りにはできません。
そして、とても頑張っているのに誰からも認めてもらいにくい行為です。

「認められたい」と頑張っていた仕事に
自分の時間や労力を全振りすることもできなくなります。

どうあがいても、誰も自分を認めてはくれない状態ができあがってしまうのです。

このままではいけない。
でも、どうしたらいいかわからない。

そんな状況から抜け出すきっかけは、私の場合、パーソナルコーチングとの出会いでした。

私は自分のできていない点やダメな点ばかりコーチに話すのですが、
コーチから私の強みや頑張っている点をフィードバックされて、
それは誇張でも何でもなく、目には見えないけれど、
確かにここに「ある」のだという感覚がつかめるようになっていきました。

そこから「自分で自分を認める」ということがだんだんできるようになり、
最終的にそれが自信につながっていきました。

その「自信」は、
学歴とか資格とか他者から認められて張り付く薄っぺらい自信（のようなもの）とは
まるで質の違うものでした。

「自分はきっと大丈夫」と、自分を信じられる「自信」です。

この「自分のできている点、頑張っている点を自分で認める力」のおかげで
本当に楽に生きられるようになりました。

できていない点や弱いところがあっても、
「それはそれでいいや」とも思えるようになりました。

では、「自分で自分を認めることができる」と
それがどのように関係性にいい影響を与えるのでしょうか。

上記で述べたように、
自分で自分を認めることができないと、
他者をつかって自分を満たそうとします。

仕事であれば、「上司に認めてもらいたい」と頑張ったり、
昇格、昇給という形で会社に認めてもらうことで、
自分を満たそうとします。

そして、プライベートでも
周囲の人間を使って自分の承認欲求を満たそうとします。

その最たるものが「パートナー」です。

夫婦の関係の中に、思いやりと感謝の文化を築くのは大切ですが、
自分の欠乏を満たすための

「家事やったから褒めて」
「稼いでるんだ（認めて）」
「自分スゴイ（認めて）」

などのアピールが起こすイヤな空気感の例は挙げればきりがありません。

つまりこれは、
「パートナーを操作して自分を満たす」という行為です。

パートナーを操作するという行為は対等な関係性では起こりません。
ゆがんだ関係性の中で行われる不健全な行為です。

ですので、パートナーを使って自分を満たすようなことがないように、
突き詰めると、夫婦の関係性をより良くするために、
「自分で自分を認める力」は、とてもとても大切なのです。

私が夫婦の関係性コーチングをやりながら、
「でもやっぱりパーソナルコーチングもとっても大事」と思うのは、
上記のような理由です。

そして、朗報としては、
この「自分で自分を認める力」を養うことは
自分一人で始めることができます。

パーソナルコーチングを受けてみたいけど、敷居が高いという方は、
年末年始の振り返りコーチングなど、単発のものから始めてみるのはいかがでしょうか？

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