「いきなり話し合い」をおススメしない理由(下)

前回に引き続き、
【結婚生活がうまくいっていない夫婦・カップルに起きがちなこと】です。
(前回の記事をお読みでない方は、こちらからお読み下さい。)


前回は、

結婚生活の質が低下する
→関係性の質が低下する
→思考の質が低下する
→行動の質が低下する
→さらに結婚生活の質が低下する・・・
のループに入ってしまうことをお話しました。


「これではまずい」と、
どちらか、又は双方が思った場合、
何らかの対策が打たれます。

「結婚生活の結果の質」そのものは変えられません。

ですので、多くの夫婦・カップルがやりがちなのは、
「行動の質」を上げるよう相手に要請します。
(ここで「いきなり話し合い」となります。)


例えば、妻は夫に対し、週に1回は
残業なしで保育園お迎え~夕飯を食べさせ~お風呂
を担当するよう要請したとします。


しかし、「思考の質」は悪いままです。

「自分だって忙しいし、疲れているんだ。
だいたい俺が定時で上がれるわけないじゃないか」

「どうして自分が」
「そんなこと無理に決まっている」
という思考なので、
相手からの行動要請に対し、なかなか快く首を縦に振りません。

再度話し合いの機会が持たれますが、
意見は折り合わず、平行線をたどります。

「真剣に考えてないの?」
「どうしてわかってくれないの?」

と訴えますが、
「関係性の質」は悪いままなので、
話は相手の耳に入らず、本音も語ってくれようとはしません。

結局、行動統制による一時的な改善のようなものは見られても、
また元の結果の質へ戻っていきます。

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結婚生活に不満がある。
コミュニケーションが足りない。
もっと話し合わなくちゃ。

そして、多くの場合、
「いきなりの話し合い」は「行動要請」になります。

しかし、これまでお話したように、
この状態で「行動要請」を行ない、
結婚生活の質を上げるのは難易度が高すぎます。

では、どうしたらいいのか。


この「結果の質」、「行動の質」、「思考の質」、「関係性の質」の因果関係をモデル化した
元マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授は、以下のような解決策を提唱しています。

一見遠回りのように思えますが、
まず何よりも先にするべきことは、「関係性の質」の改善です。

自分の悩みや不安、
弱さすらも安心してさらけ出すことができる関係性。
お互いをけなしあったり、批判するのではなく、

認め合う関係性。

そんな関係性ができてはじめて、
人は「お互いの共通の願いのために協力し合おう」という考えになります。 

そのために、必要な情報を共有し、アイデアの交換をします。

「大丈夫。
いざという時には、自分が子ども関連の対応をするから、
その仕事受けてみたら?」

そんな声が聞こえてきたらいかがですか?
リスクを恐れず、新たなチャレンジをしてみたり、
実際に助け合う行動が生まれたりしませんか?

それが、
「あなた」と「あなたのパートナー」が
「夫婦・カップルである」ということです。

「あなた」と「あなたのパートナー」だからこそできる結婚生活なのです。


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