夫婦仲が悪い二人が気づいていない改善のヒント

夫婦の関係性コーチングでは、コーチを交えて3人で対話を重ねていくのですが、
回数に比例して改善が進むというよりも、
ある回でぐっと改善が進むパターンが多いです。

今回は、何がきっかけで夫婦関係の改善が進むのかについて書いています。

関係改善が進むタイミング


コーチは、ご夫婦が安全に話し合いができる空間を作りますが、
それでも、これまでさんざん対立し合い、傷つけあってきたお二人です、
お互いの意見が急にまとまるわけではなく、
それぞれの主張は平行線をたどります。

しかし、妻さん又は夫さんからの「ある話」をきっかけに、
二人がつながる瞬間があるのです。

私はそのことを

「聞かれたがっていた声が、やっと聞いてもらえた」

と呼んでいます。


それは、

「もっと〇〇して欲しい」
「△△は止めて欲しい」

といった強い要望の声ではなく、

「本当は二人(または家族)がこんな風になったらいいと思っている」といったビジョンや

「あの時、実は私の中ではこんなことが起きていました」のような、
過去の対立の真実といった声です。

これらは、常に二人の心の内にはっきりとあったものというよりも
コーチングを通じて言語化されたものです。

聞かれたがっていた声が、二人の間に出てくると
その場の空気感が一変し、
しばし静寂が訪れます。

そして、これを境に、
コーチを交えなくても、二人で過去のわだかまりについて安全に話せたり、
お互いを理解するための対話ができたりするようになることが多いです。

改善のヒントは目の前にあるのに見つからない


関係性コーチは、
「別れたほうがいい」とか
「あなたのせいで問題が起きている。だからもっとこうして」など、
ご夫婦のこれからの方向性について提案や指示をすることはありません。

どうしていきたいかは、あくまでもお二人が考え決めていくことです。

そのためには、
お互いがどう思っているか、
何を感じているかについて、
夫婦でしっかり向き合う必要がありますよね?

でも、実際には
過去のわだかまりや対立、遠慮や不安などによって
お互いの中にある本当の気持ちや願いがなかなか見えてきません。
(見せないこともあるし、見せているのに目に入らないこともあります。)

二人の関係性にとって本当に重要なヒントが
「二人の中に」たくさんあるはずなのに。

安全に短時間でヒントを見つける方法


この話を「海」に例えてみましょう。

「夫婦」という海の中には
実は既にたくさんの宝物(つながりや愛情、思いやりなど関係改善のヒント)が眠っています。

でも、関係性が痛んでくると、
海は荒れ、透明度も低くなってきて、
潜ってもどこに何があるのか良く見えません。

また、毒を含んだヘドロによってお互いが傷ついてしまい、
宝探しをあきらめてしまうこともあります。

コーチは宝探しの訓練を受けていますので、
海の状態(波の高さは?透明度は?流れの速さは?水質は?)を把握し、
「こっちにありそうだな」とあたりをつけたり、
「ここはまっすぐ行くと危ないので迂回していきましょう」とアドバイスします。

ですので、安全に、そして二人だけで探すよりも短時間で、
「宝物」にたどり着くことができます。


夫婦のコーチングって
「相手に変わってもらうためのもの」ではなく、
もちろん「相手からダメ出しされ矯正されるもの」でもなく、
夫婦二人で「私たち」という海を探索し、二人にとって大事な宝物を見つけるものなんです。

どうですか?ちょっとスリルもあるけど、希望もありませんか?

私と一緒に夫婦という海を探索したいお二人がいらしたら、
ぜひご連絡くださいね。

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