義実家への帰省をめぐる対立の収め方
「コロナも少し落ち着いたし、
今度の正月こそは実家へ帰りたい。
親に孫の顔も見せてやりたいし。」
と、片道4時間の帰省を主張する夫。
「あなたはいいわよね、
実家へ帰ってもずっと横になってばかりで何もしないから。
でも私は『嫁』として料理の支度から後片付けから、
親戚の子の面倒まで見なくちゃいけなくて
全然休めないし、むしろ疲労困憊で返ってくるのがイヤ。
だいたい、私の実家には正月は1度しか帰っていないじゃない。」
という妻。
「お正月休みをどう過ごすか」
年末年始が近づくと、この問題で胃が痛くなる方もいらっしゃると思います。
穏やかで平和なお正月を迎えたいのならば、
試してみる価値のある方法がいくつかあります。
相手の意見と折り合いをつける
パートナーの意見を無下にせず、
尊重し、折り合いをつけることで、
対立がエスカレートするのを防げます。
ワシントン大学名誉教授ジョン・ゴットマン博士によれば、
一般的に妻のほうが夫よりも相手の意見を尊重したり、妥協したりするのが上手です。
だからこそ、夫側が妻の話をよく聞き、
妻の意見と自分の意見の折り合いをつけて対応することができたなら、
そうでない夫の家庭に比べ、幸せな結婚生活が長続きする可能性が格段に上がります。
夫が妻の意見を聞き、折り合いをつけると良いのには理由があります。
フォト総研の調査によると、
「義実家への帰省は気が重い」と答えた女性は、男性の約5倍でした。
義実家に帰省することをどう思いますか?
女性:
フォト総研「帰省」に関する調査アンケート
1位:楽しみ 47.4%
2位:正直気が重い 34.2%
3位:どうも思わない 18.4%
男性:
1位:楽しみ 51.7%
2位:どうも思わない 41.4%
3位:正直気が重い 6.9%
また、義実家への帰省で気を遣っている点についても、
女性は
義実家で気を遣うポイント(女性)
1位:義家族との会話 60.5%
フォト総研「帰省」に関する調査アンケート
2位:家事の手伝い 57.9%
3位:手土産 36.8%
であるのに対し、男性は
義実家で気を遣うポイント(男性)
1位:気を遣うことはない 31.0%
フォト総研「帰省」に関する調査アンケート
1位:手土産 31.0%
3位:居場所 20.7%
という結果になっており、
夫が思っている以上に義実家への帰省が妻の負担になっています。
帰省のストレスが増すことで、
妻は体調が悪くなったり、疲れを感じたり、セックスに興味がなくなったりします。
夫婦が意見を聞き合い、
何かを決めるときにお互いの願いや気持ちを考慮に入れれば、
イライラやギスギスした対立は減り、幸せな休暇が過ごせます。
パートナーの意見に耳を傾け、
考えられる選択肢をひとつひとつ検討して、
パートナーのストレスを減らすことに協力しましょう。
話し合いのステップ
帰省をめぐる対立が、信仰上の習慣や、家族の伝統に関係するものである場合、
これらは「永続する問題」に該当し、すんなりと解決するのは難しいかもしれません。
(例えば、夫の実家は地元の氏神様の初詣で新年を迎える習慣があるのに対し、
妻は敬虔なクリスチャンで、元旦のミサに出席したいなど。)
一方、状況的な問題(特に宗教上の問題などではなく、
単にちゃんとした話し合いがないまま、これまで夫の実家にばかり帰省していたなど)
で対立しているのであれば、
ステップを踏んで話し合うことで折り合いをつけることが可能です。
(それぞれのステップの詳細は、夫婦の関係性コーチングで学ぶことができます。)
1:穏やかに話しを切り出す。
2:4つの毒素を使わずに、自分の気持ちや願いを表明する。
まずい言い方をした場合は、速やかに修正し、謝罪する。(相手はそれを受け入れる。)
本題から反れて別のネガティブな話題でヒートアップしそうになった場合は、
それに気づき、本来の話に戻る。
3:自分自身やお互いの気分を静める。
4:妥協する。
5:互いの中にある不満の種を消化して、長引かないようにする。
休暇問題を一緒に乗り越えられれば、
お互いに対する理解と共に「私たち」という感覚が生まれ、
結婚生活の質が向上します。
違いを調和させることで、
お祝いしたりお礼を言ったり、
家庭の平和を楽しむ機会を守ることができるのです。
来年こそ、ピンチをチャンスに変えて、
和やかなお正月が迎えられますように。
<参考記事>
『夫が〇〇しない夫婦は81%の確率で離婚する』
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