夫(妻)からの愛情の見つけ方

夫(妻)が示すあなたへの愛情は、
わかりやすい形をしているとは限りません。

まだ私がコーチになる前の話ですが、
誰かに愛情を示すとは
「あなたのことが好きです」
ということを伝えることだと思っていた時期がありました。

直接的にそれを言わないまでも
感謝を伝えたり、
具合が悪ければ「大丈夫?」と気遣ったり、
凹むようなことがあれば「きっとうまくいくよ!」と励ましたり、

そういうことが「愛情」であると思っていました。

ですので、
上記のような言葉を私に対して一切かけない夫について
「きっと彼は私のことを嫌いに違いない」
と思っていたのです。

その一方で、
「私は夫のことが大好きだから」と
彼に対してはせっせと気遣いの言葉をかけていました。

「お疲れ様」
「大丈夫?」
「ありがとう」

しかし、夫が風邪を引いて体調不良になったある日、
彼が私に対して「思いやりがない」と不満をぶちまけ、ケンカが勃発します。

今は、なぜ彼に不満が溜まっていたか、
どうしてケンカになったのか、
その理由がとてもよくわかります。

私がせっせと示していた愛情は
彼にとっては愛情でも何でもなく、
彼が本当に欲しがっていた愛情を
私が何も示せていなかったからです。

彼が愛情として求めていたのは
彼が望んでいるけれど何らかの理由でできないことを
私が代わりにやってあげることでした。

彼にとっては
「具合大丈夫?今日は会社を休んで寝ていた方がいいんじゃない?」
という言葉は何の意味も持たず、

(そんなことよりも、
自分の代わりに、自分が担当の家事をやってくれよ…)

と思っていたのです。
しかし、私が目の前でそれをやる様子がみられないので
機嫌の悪さも手伝って激怒したのだと思います。

そしてその後、
夫が言葉では愛情を示さないものの、
「私の代わりに何かをやる」という行動で愛情を示すタイプの人だと知るのです。


実は、この

「夫(妻)は自分に対して愛情がないわけではないが
自分が欲しい形で示されないため、
愛情をかけられていると気づかない」

というケースは、
ご夫婦のご相談を受けていても非常に多く登場します。


あるご夫婦は
妻さんが「行動で愛情を示すタイプ」
夫さんが「言葉で愛情を示すタイプ」でした。
(我が家と逆の組み合わせです。)

ですので、
夫さんが「いつもありがとう」「お疲れ様」と声をかけると
妻さんは愛情によって満たされるどころか、
「いつも口ばっかりで何もやらない」という風に
余計に頭にくるということが起きていました。

逆に、夫さんの方は、
「妻は自分に対して何も労いの言葉をかけてくれない」
というのが不満でした。

妻さんは言葉ではなく、行動で示していたので
夫さんは「自分に無関心だ」と勘違いしていたのです。


また、あるご夫婦は
妻さんが「スキンシップで愛情を示すタイプ」
夫さんが「行動で愛情を示すタイプ」でした。

妻さんの不満は、
「どうして今?」というタイミングで
夫さんが掃除機をかけだすことでした。

これも、それぞれの愛情表現が異なっていることからのすれ違いでした。


愛情の示し方にはまだまだ様々なバリエーションがあります。

・買い物につきあってくれる
・お土産を買ってきてくれる
・肩もみをしてくれる
・お茶を飲もうと誘ってくれる
・プレゼントしてくれる
・苦手なことをやってくれる
・くっついて座る
・話を聴いてくれる
・おつかいをしてくれる
などなど…


パートナーの愛情が、自分の思う愛情の形をしていなかったとしても
「愛情が存在しない」わけではありません。

「違う星の人ならば、どんな愛情表現をするんだろう…?」

そのくらいの先入観の無さで、
パートナーが発している愛情を観察するのがコツかもしれません。


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