産後クライシスを回避した夫婦の特徴

企業のキャリア研修や働き方改革関連の研修を担当することがあるのですが
「産後クライシス」という事象をご存じない若い男性が多くてビックリすることがあります。

先日も、あるセミナーでお話させていただいたのですが、
50名ほどの参加者(20代後半~30代前半、ほとんど男性)のうち、
「産後クライシス」についてご存じだったのはたったお二人でした。


産後クライシスとは、ざっくりと言うと
「出産を機に夫婦間の愛情(特に妻から夫への愛情)が激減し、二人の関係が危機に直面すること」を指します。

NHKの『あさイチ』で、
「産後クライシス」としてベネッセ次世代育成研究所の調査結果が放送されたのが2012年です。

以降、夫婦に最初に訪れる最大の危機として世の中に浸透してきていると思っていたのですが、
興味がない方にはほとんど認知されていないことを実感しました。


実は、この「産後クライシス」は日本だけの話ではありません。
米国でも同じような調査結果が出ています。

夫婦関係研究の第一人者であるワシントン大学名誉教授ジョン・ゴットマン博士によると、
「第1子出産後に結婚生活に不満を感じるようになった」と回答した夫婦は全体の67%でした。

しかし興味深いのは、
残りの33%は不満を感じないどころか、
さらにその半数は「かえって満足度が上がった」と回答しているのです。


博士はさらに調査を進めていきました。

その結果、子供が生まれてから結婚生活の満足度が上がった夫婦には
ある共通点が見つかりました。


それは、
『相手に関する情報(パートナーの人生の質に関連する詳細な情報)を持っていた』
ということです。


お互いが相手に関する情報を知っていれば、
生活の質を向上させるための様々なサポートをすることができます。

妻が出先で美味しそうなケーキ屋さんを見つけた時、
夫がチーズケーキ好きだと知っていれば、それを買って帰り
夫を喜ばせることができます。

妻が資格試験のために苦労したり悩んだりしていることを夫が知っていれば、
勉強に集中できるよう休みの日の一切の家事を買って出ることができます。

私の知人はハーゲンダッツのアイスクリームが大好物ですが、
パートナーはそれを知っているので、
ストレスが溜まっていると、それを察して仕事帰りに突然買ってきてくれることがあると
嬉しそうに教えてくれました。


お互いがお互いを支えあうためには、
相手がどんな人間かを理解している必要があります。

何が好きか苦手かだけでなく、
悩みや心配事、夢や願い、人生の目的といった本当に詳細な情報をお互いが持っていることが
二人の信頼関係を強固なものにしていくのです。


なお、相手に関する情報は何も出産前だけに必要なわけではありません。

情報は時の流れと共に変化していきますので、
ときどき更新が必要です。

特に、付き合ってから10年以上経つような、関係の長いご夫婦は
情報のアップデートがおろそかになっていることがよくあります。

食事の時間などを利用して、ぜひ最新バージョンに更新してみてくださいね。

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