夫が口をきかず部屋に籠ります

「うちの夫は怒ると口をきかなくなって
部屋に籠ってしまいます。
本当は、もっと『悲しかった』とか『軽んじられた気がした』とか
言葉で説明して欲しいんですが、
自分の思っていることを何も言ってくれないんです。」


このところ、個別相談で立て続けにこのようなケースのご相談を受けています。

関係性を悪化させる4つの毒素の1つである「逃避・無視」ですが、
セミナーで「どれが得意ですか?」とうかがうと、
男性は圧倒的に逃避・無視が得意という方が多いです。

逃避・無視するのにも理由があって
「これ以上話し続けると余計ケンカになるので、
シャッターを閉めることで被害を最小限に食い止めている」
のだそうです。

つまり、その場での最善を選択した結果が「逃避・無視」である
ということですね。


さて、こうして自分の感情をできるだけ抑えておくことは
有効な策と言えるのでしょうか。

感情の抑制と健康状態との関連については、たくさんの研究がされています。

例えば、ハーバード公衆衛生大学院とロチェスター大学による研究によると
感情を抑制する傾向がある人々は、そうでない人々に比べ
すべての原因による早期死亡の可能性が30%以上増加し、
癌と診断されるリスクも70%増加するとの分析結果を発表しています。

また、ミシガン大学のアーネスト・ハーバーグ博士は
夫婦間で感情を押し殺す人々は早死にする可能性がある
との研究結果を発表しました。

博士は、17年間で192組のカップルを対象に調査を行いました。

対象の夫婦を
・夫、妻ともに怒りを表明する夫婦
・夫は怒りを表明するが、妻は抑制する夫婦
・妻は怒りを表明するが、夫は抑制する夫婦
・夫も妻も怒りを抑制する夫婦
の4つに分類し、それぞれのグループを追跡調査しました。

その結果、「夫も妻も怒りを抑制する夫婦」は、
他のすべてのタイプの2倍も早死にする可能性がありました。

「衝突を避けて感情を抑制してしまうよりも、
怒りを表明して対立を解決する方が健康的である」

博士は発言しています。


「怒りの感情を認めない、無かったことにする」のは
短期的にはうまく立ち回れているように思うかもしれません。

しかし、その行為はかえって怒りの感情を増幅させ
爆発につながってしまうというテキサス大学の研究結果もあります。

多少の感情コントロールは必要ですが、
極端に抑制してしまうのはよくありません。

ではどうやったら、なるべくお互いが深く傷つくことなく、
自分の気持ちや思っていることを話せるようになるのか。

それには、自分の感情を的確にキャッチし、
そのような感情を抱いた理由について、自分がしっかり納得し
自分でケアできるようになる必要があります。

あわせて、相手を傷つけずに、自分の気持ちを表明し、
お願いを伝える方法を身につけることも大事です。

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「イヤなことがあると気持ちを引きずってしまう」
「気持ちの切り替えが下手」
「イヤなことを相手に伝えることが苦手」

このような方におススメです。

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感情的なつながりのない夫婦は、平均16.2年で離婚に至るという
ゴットマン博士の研究結果もあります。

お互いが上手に気持ちを表明し、
お互いの一番の味方、親友でいることが大事です。

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